勝間和代の『読書進化論』

本のタイトル『読書進化論』は、梅田望夫の『ウェブ進化論』から付けたのだろうが、内容は学術的なものではなく、「人を進化させる読書」ということです。読書を通してどう進化していくかということが主な内容です。

ウェブと本の比較、アマゾンのようなウェブ書店とリアル書店の比較、またそれぞれの長所・短所を示してどう活用したらいいのかなどが書かれています。私も著者の意見と大体同じなんですが、それを言葉(言語)のレベルで認識できました。本選びの基準が「ウェブや友達の話より質が高いかどうか」で判断するというのには、ああ、なるほど!と言う感じで。

本を読むことから、「本を書く」、「本を売る」ということに各1章ずつ割かれています。第三章、「書く人も進化する」では、勝間式「相手がわかりやすく読みやすく書く」ための4つの技術が紹介されていて非常に参考になりました。「売る」に関しては本のマーケティングについて書かれていて興味深かったです。こういう切り口は勝間さんならではでしょう。

この本を読んで、ブログを書いてみようという気になったし、書くことに対する心理的な壁が取り払われた気がします。「書く」というのも筋肉を鍛えるのと同じで、書けば書くほど上手くなる、だからとにかく書いてみようという気にさせられました。